2026年9月4日(金)に行われた、『天海祐希の美術ミステリー フェルメールと17世紀オランダ黄金時代の謎』記者発表に天海祐希が出席した。
BS朝日では昨年秋、BS朝日開局25周年記念 ウェルビーイングスペシャル「人は2000年前をどう生きたのか 天海祐希と古代ローマの謎を解く」を放送した。その際、ローマの歴史に触れた天海祐希が、今年、14年ぶりに日本で公開され話題になっている「真珠の耳飾りの少女」で知られる画家・フェルメールが生きた17世紀オランダの謎を探る旅へ向かう。「真珠の耳飾りの少女」をはじめとする作品を手がかりに、当時の繁栄の裏で起きていた経済・科学・国際交流の実像に迫る美術ミステリードキュメンタリーが、9月6日(日)よる9時から放送される。

6日間、現地で取材をしたという天海は「『天海祐希の美術ミステリー』という大風呂敷を広げてしまった題名を付けていただきましたけれども、フェルメールに会いにオランダに行ってまいりました。結構長く滞在できるなと思ったんですけれども、色々と見せていただくもの、教えていただくもの、感じることがありまして、あっという間の6日間でした。『真珠の耳飾りの少女』を近くで見せていただきまして、語彙力が足りないのが申し訳ないんですけれども、感動を皆様にお伝えできたらと思っております」と話し、フェルメールが描いた1つ1つの絵画と向き合った時間を思い返し、「本当に至福の時でした。申し訳ないくらいに正面から、そして舐め回すように見させていただいて、どれもとても繊細で、ゴージャスで素晴らしかったです。愛される作品だなっていうのを、ひしひしと感じました。(部屋から)入ってくる光が本当に豊かで、描きたかったんだろうなと。ずっと筆を加えていったというのも、なんとなく分かるような気がしました」とコメント。

続いて「(フェルメールが)描いたであろう、似たような洋式のお部屋で、光を感じさせていただいたんですけれども、その時代にしか感じられなかったものを、時を経てまた感じることができるって、すごいことだなって。デルフトの街が本当に素敵で可愛らしくて。フェルメールは生涯、その街から出なかったと聞いているんですけれども、そこがフェルメールの世界だったのかなと思うと、感慨深いものがありました」と振り返り、取材の中で、オランダで保存されてきた徳川家康の朱印状を目にし「17世紀のオランダの街に届いた徳川家康の朱印状を私が今、見ているんだということに感動しました。一つ言わせていただきたいのが、朱印状が入っていた箱を、横向きで出してくださったのですが、最後、担当の方に『この箱は縦が正面ですね』っていうことをお伝えしてまいりました。当時のオランダと日本の交流というか、時の流れを感じて感動しましたね」と語った。

自身が思うフェルメールの魅力を聞かれると「フェルメールの絵は割と曖昧なんですよね。状況的なこと、明確なものが割と薄いというか。だからこそ余計に心惹かれる。これはなんだろう、どういうことなんだろう、誰なんだろうって、すごく心惹かれるのかもしれないですね。フェルメール自身も謎が多いというか。番組の中にも出てくるのですが、割と騒がしい絵を描いていらっしゃる画家さん、世相を反映して描いているものが多い中で、とても静寂なものを感じる。絵と向き合う時間が豊かに流れるような気がします」と答え、「『真珠の耳飾りの少女』と向き合って、どんな表情なんだろう、彼女は何を見ているんだろうと胸にくるものがあったんです。色々解説してくださった方が『どういう表情だと思います?』と私に聞いてくださって。私は『初恋の人、もしくは恋しい人を見ているような、すごく憂いのある、それでいて心の底から嬉しい表情に見えました』とお答えしました」と述べた。

また、番組のプロデューサーから、なるべく知識を入れずに来てほしいという要望があったそうで「私はこういう場所に連れて行っていただくときは、これはどういうものなんだろうって調べるのがすごく好きで、調べたいんですね。今、申し上げますと、私がちょっと間抜けな質問をしているのはそのせいですね(笑)すごく初歩的で、そんな質問をするのと思われるかもしれませんけれど、真っ白の状態で行ってしまったので」と明かし、最後に「フェルメールの絵と向き合うことができて嬉しいな、なんて思って行ったのですが、どんどん謎は深まるばかり、謎が広がるばかりで、それを1つずつ解き明かすべく、色々なところに行って調査しまして、まるで探偵か刑事のようになった気分で、オランダの街、フェルメールと向き合ってまいりました。沢山の皆さんがフェルメールに対して色々な謎を感じているでしょうけれども、1つでも解かれることを心から願っています。私と一緒に、17世紀のオランダと、そしてフェルメールをめぐる謎を旅していただけたらいいなと思います。今、『真珠の耳飾りの少女』が大阪で公開されているので、ますます興味を持っていただけるといいなと思っています。ぜひ番組を楽しみにしていただけると嬉しいです」と笑顔でメッセージを送った。