2026年8月28日(金)に行われた、ミュージカル『民王』稽古場会見に有澤樟太郎が出席した。
本作は、2010年に刊行された池井戸潤氏による長編小説。ひょんなことから内閣総理大臣と大学生の息子の心と体が突然入れ替わり巻き起こる混乱を、社会や政治への皮肉や風刺を絡めて描いたコメディ小説で、2010年に単行本、2013年に文藝春秋より文春文庫版、2019年KADOKAWAより角川文庫版が刊行され人気を博した。また2015年にテレビ朝日系にて初のドラマ化がなされ、さらに2024年にはテレビドラマオリジナルストーリーとして「民王R」が放送。全世代幅広く、圧倒的な支持を受ける「池井戸潤小説」が、この度はじめて舞台化されることが決定。2026年9月6日(日)〜10月6日(火)にシアタークリエ、10月11日(日)~13日(火)に大阪・梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ、2026年10月17日(土)~19日(月)に福岡・博多座にて上演する。


主演・武藤翔役を務める有澤は、稽古の手応えについて「新作オリジナルミュージカルということで、すごく苦労するだろうなって想像はしていたんですけれど、びっくりするぐらい順調で。楽曲も素晴らしいですし、本も面白いですし、熱のある役者のパワーといいますか、スキルのある役者の方たちばかりなので、現場もとても明るくて、演出家の永井さんもずっとポジティブで、そのポジティブなエネルギーにすごく助けられながら毎日良い稽古ができているんじゃないかなと思います。こんなに沢山のメディアの方に稽古を披露させていただくことがないので、皆さんの緊張も高まってきて、本番いけるな、みたいな自信が今つきました」と語り、稽古場での印象的なエピソードを聞かれると「入れ替わらないといけないという『民王』の目玉のシーンがありますので、稽古をやっていると、ここ2週間、泰山しかやっていない時がありまして、そこから翔に戻る時に、翔を演じている別所さんからもらうものもあって、他の作品では味わえないような体験だったので、楽しませていただきました」とコメント。

楽曲について「歌詞もメロディも最速で頭に入ったんじゃないかなって思っています。本当に覚えやすいし、歌いやすいし、感情ものせやすくて新しい感覚でした」と話し、(城山和彦役の)竹中直人さんが歌に苦戦していると明かすと「皆さんのソロパートにそれぞれのキャラクターの色やジャンルの歌が混同していて、(自身の楽曲が)歌いやすいメロディと覚えやすい歌詞が当てはまったんだなと思います。竹中さんは本当にめちゃくちゃ素晴らしいですよ。竹中さんにしか歌えない、経験値や人間力がないと歌えない曲だなと思っています」と語った。



最後にキャストを代表して「このミュージカルが始まる前から原作の池井戸さんの本も好きですし、Penthouseの音楽も好きだったので、ここの融合でミュージカルができるっていうことが本当に嬉しくて。製作発表記者会見で『勝ちを確信した』と結構大きなことを言ってしまったんです。言ってしまった分、本当に頑張らないといけないなという感じで稽古をやらせていただきました。池井戸さんの作品で僕が一番いいなと思うのが、働く方がすごくかっこよく見えるのがいいなと思っています。政治家の方ってこんなにかっこいいんだとか、民衆の人たちは頑張ってこうやって生きているんだとか、そういうのが観ているお客さんにメッセージとして伝わると思います。今日も皆さんのお話を聞いて、新作のオリジナルミュージカルが生まれるんだという気持ちになりましたし、初日の感動はすごいだろうなと思いながら、少ない期間ですが稽古がありますので、残された時間を大事に、初日に向けて頑張っていきたいと思います」と意気込みを述べた。