2025年12月26日(金)に行われた、劇場版『緊急取調室 THE FINAL』初日舞台挨拶に天海祐希と速水もこみちが出席した。
天海祐希演じる叩き上げの取調官・真壁有希子が、可視化設備の整った特別取調室で取調べを行う専門チーム「緊急事案対応取調班(通称:キントリ)」のメンバーとともに、数々の凶悪犯と一進一退の心理戦を繰り広げる『緊急取調室』。稀代のストーリーテラー・井上由美子氏が手掛ける完全オリジナル脚本をベースに、「取調室」という名の《密室の戦場》で行われる《銃も武器も持たない生身の人間同士の死闘》を描いた本作は、2014年1月期に誕生するや大きな話題に。これまで連続ドラマ4作品に加え、ドラマスペシャル2作品を世に送り出し、人気シリーズとして不動の地位を確立してきた。そんな『緊急取調室』が12年の時を経てついに完結となり、10月からスタートした連続ドラマ・第5シーズンの放送は先日最終回を迎え、12月26日(金)に公開した劇場版『緊急取調室 THE FINAL』で遂にフィナーレを迎える。


主演・真壁有希子役を演じる天海は、公開した今の心境を「昨日は『頼む、公開してくれ』って思いながら、ワクワクとドキドキで寝られなかったんですけれども、今日という日を無事に迎えられて、そしてこんなに沢山のお客様に来ていただいて心から感謝しています。本当にありがとうございます」とコメント。


クランクアップの日を振り返って、渡辺鉄次役の速水は「クランクアップの時はまさか(監物大二郎役の)鈴木さんが泣くとは思っていなかったので、僕もきてしまって。その後にいつも笑顔の(梶山勝利役の)哲司さんを見たら泣いていて、3人で大泣きしました」と語り、天海は「本当にスケジューラーさんが一生懸命ご苦労なさって、みんな一斉に終わることができたんですけれど、思いを伝えている最中に、こっちもこっちも(泣いている)と思ったら、しゅっと(涙が)冷めてしまって。ちゃんとしなきゃと思って、言わなければいけないご挨拶をしっかりと述べさせていただきました」と明かした。


シリーズ12年間の思いと共に第1シーズンから参加していた故・大杉漣さんについて聞かれると速水は「私は皆さんの中で1番年下になるんですけれども、大杉さんは僕にとって本当に勉強になることばかりでして。僕がデビュー当時に大杉さんにご挨拶をしたことがありまして、そのことを覚えていてくださったんですよ。『すごい覚えているよ』と言ってくださって嬉しくて。大杉さんは皆さんと同じように近くにいてくれて、どこかの席で見てくれているような気がします。大杉さんのお話、皆さんとの楽しいお話をもっと聞きたかったなっていうのは正直あります。12年間、振り返るとものすごい歴史があるので、まとめるのは非常に難しいのですが本当に寂しいです。ドラマの撮影はひとまず形としては終わりましたけれども、この映画が無事にスタートしたので、気持ちの部分ではまだ終わった気もしなくて」と涙ながらに話し、天海は「初日を迎えられたことは、本当に全ての方からの、私にとってのプレゼントだと思っているし、漣さんが力を貸してくださっていると思っているし、今日の日を迎えるために、ものすごい数の方が力を貸してくださっているんです。関係者の皆さんとか、もちろん2年間待っていてくださった皆さんとか、ずっと応援してくださった皆さんとか。その思いを背負って、今日私達がここに立てていると思っているので、全ての方々に本当に心から感謝したいです。ずっと待っていてくれてありがとうございます。この映画でファイナルになりますけれども、私達はまだまだ仲良くしていきたいと思いますので、またどこかで皆さんにお目にかかれたらいいなと思っています。ずっと皆さんの心にキントリがありますように。そしてきっとこのメンバーの中に必ず蓮さんがいてくださっていると信じています。本当にありがとうございます」と感謝を述べた。


