2025年12月20日(土)に行われた、映画『楓』公開記念舞台挨拶に福士蒼汰と福原遥が出席した。
スピッツの名曲「楓」を原案にした忘れられないラブストーリーが誕生。事故で双子の弟を失った涼は弟の恋人、亜子に間違えられたまま恋人として過ごす。しかし亜子もまた<秘密>を抱えていた…。真実を言えないまま惹かれあってしまう2人の運命が交差するとき、驚き涙するこの冬一番の感動作が12月19日(金)に全国公開した。

主演・須永涼と恵の二役を演じる福士は「須永涼と恵の双子を演じました福士蒼汰です。昨日映画が公開されて、毎回ドキドキするんですよね。どんなふうに受け止めてくれるかなって。沢山の人に観てもらうことを祈っています。本日は短い時間ですけれど、よろしくお願いします」と話し、木下亜子役の福原は「木下亜子を演じました福原遥です。本日はお越しいただき本当にありがとうございます。無事に公開できたことを本当に嬉しく思います。この作品が沢山の方に届いていってほしいなと心から願っています。本日はどうぞよろしくお願いします」と挨拶。

作品への感想が画面に映し出されると福士は「昔、カラオケで歌っていたら涙がとめどなく、ずっと歌詞の意味を考えていたのですが(映画が)そのアンサーですというコメントがあるのですが、みんなそれぞれの『楓』というものがあって、劇場で『楓』を聴くと、アンサーだったり、アンサーが変わっていったりとか、色々な感覚になるんだなというのを僕も実感したので、(コメントに)共感しました。スピッツさんは抽象的な歌詞も多いのですが、その歌詞1つ1つが映画を観ることで具体になっていって。抽象と具体のやり取りみたいなところが、映画の意味や、音楽の持っている意味みたいなところをより深く感じることができたなと思います」と語り、福原は「愛しい人がいる意味をこの映画から学んだ気がしますというコメントがあるのですが、すごく嬉しいです。誰かをこんなに愛することって、本当に素晴らしいことなんだな、素敵なことなんだなって、私もこの映画を観てすごく感じて。この間、監督は日本人らしさが出ている映画とおっしゃっていて。日本人らしい、相手を思いやるからこそ、言えない思いや、優しさ、温かさをこの作品は大切にしていて、それが皆さんに届いているんだなって思うと、すごく嬉しいです」とコメント。

続いて、◯×ゲームが行われ、大切な写真を飾りたいかと聞かれると福原以外、登壇者は
×を掲げ、その理由を福士は「大切な写真が多すぎて飾りきれないので、一旦全部しまって後で見返したりするかも」と明かし、福原は「クランクアップした写真とかも飾ったりします。皆さん飾って欲しいですね」と答えた。
最後に福原は「本日はお越しいただき本当にありがとうございました。皆さんの感想がすごく気になるんですけれど、この作品は喪失を経験した2人が自分達のペースで1歩1歩ゆっくり前を向こうとしている姿に背中を押されて、そっと寄り添ってくれるような作品だなと感じながら演じていたので、その思いがぜひ皆さんにも届いて、この作品が自分に寄り添ってくれるような温かい作品になっていたらいいなと思っております。これからこの作品をどんどん広めていきたいので、皆さん一緒に広めていっていただけたら嬉しいです。本日はありがとうございました」と呼びかけ、福士は「この物語は登場人物みんなが嘘や偽りというものを抱えて生きていくんですけれど、みんなピュアで、人間味があって、応援したくなるような、そんな登場人物が出てくるんですよね。僕もこの作品を観て、登場人物の中で、この人の感情になったら涙が出てしまうかもということがある作品かなと思っています。伏線みたいなところもある作品なので、2度3度観て、色々な人の感情になって観てくれたら嬉しいなと思います。スピッツの『楓』という曲を劇場で聴くという体験はなかなかできないと思うので、ぜひ劇場で観てほしいなと思います。ありがとうございました」とメッセージを送った。


