2025年11月13日(木)に行われた、映画『楓』ジャパンプレミアに福士蒼汰と福原遥が出席した。
スピッツの名曲「楓」を原案にした忘れられないラブストーリーが誕生。事故で双子の弟を失った涼は弟の恋人、亜子に間違えられたまま恋人として過ごす。しかし亜子もまた<秘密>を抱えていた…。真実を言えないまま惹かれあってしまう2人の運命が交差するとき、驚き涙するこの冬一番の感動作が12月19日(金)に全国公開する。

主演・須永涼と恵の二役を演じる福士と、同じく主演を務める木下亜子役の福原は、会場に敷き詰められた鮮やかな“楓色”のカーペットイベントに登場。大歓声が沸く中、福士は「須永涼、須永恵の双子を演じました福士蒼汰です。スピッツさんの楓という楽曲が原案になっておりまして、僕も(映画化を)聞いた時にびっくりしたんですけれど、双子というやりがいのある役を演じることができて嬉しかったです。本日は短い時間ですけれど、よろしくお願いします」と話し、福原は「皆さんこんにちは。木下亜子を演じました福原遥です。本日はお忙しい中お集まりいただきありがとうございます。この作品は切ない場面も沢山あるんですけれど、観終わった後に心温まる、背中を押してもらえるような、本当に素敵な作品になっていると思います。ぜひ大切な人と観ていただきたい作品です。どうぞよろしくお願いします」と挨拶。

映画化すると聞いた際の心境を福士は「非常にびっくりしました。スピッツさんの楓がリリースされたのは僕が5歳の時だったのですが、この歌を当たり前のように知っていましたし、カラオケでもよく歌っていたので、僕が歌の世界に入って、お芝居ができて、その世界の住人になれるんだと、すごく感慨深かったですし、どんな作品になるのかなってすごいワクワクしました」と述べ、福原は「スピッツさんは小さい頃から色々な曲を沢山聴かせていただいていて、すごく大好きなアーティストさんですし、この楓という曲がリリースしたのは、私が生まれた年だったので、運命を勝手に感じてしまって。出させていただけるんだったら出てみたいっていう思いで、もちろんスピッツさんは沢山の方に愛されているアーティストさんなので、緊張や不安もあったんですけれど、それよりもやりたいっていう気持ちが本当に大きくて。お話を聞いた時は嬉しかったです」と語った。
ラブストーリー映画への出演が9年ぶりという福士は「人間の心の内側と言いますか、そういうものを表現できる作品だなと思いました。人間誰しも生きていると、喪失や壁とか何かあるじゃないですか。この作品を読んでいくうちに、救ってくれるというか、助けてくれる、そんな物語だなと思って、こういうラブストーリーをやりたいなと思いました」と話し、福原は役柄を演じて「亜子は結構涙するシーンが多くて、亜子の気持ちを考えれば考えるほど胸が苦しくなる思いでいっぱいだったんですけれど、そこから亜子がどう立ち上がっていくのか、前に踏み出していくのかという部分が、台本を読んでいて、亜子の力強さをすごく感じて。私自身も亜子に背中を押された部分もあったりしたので、立ち上がっていく姿を大切に演じられたらいいなという思いでいました」と明かした。
続いて、相手を思って言い出せない秘密を抱えた2人が紡いでいく物語にちなんで、自身の実は言い出せない秘密はという質問に、福士は「秘密というか、勘違いしたことなんですけれど、(梶尾茂役の)宮沢氷魚くんを年上だと思っていました。落ち着きがめちゃくちゃあるから」と答え、福原は「小学校にランドセルを背負わないまま登校したことがあって。学校まで2、30分歩いて到着して、じゃあ準備しようって思ったら『あれ?』みたいな。ダッシュで家に帰りました(笑)」と話し、会場は笑いに包まれた。

その後行われた舞台挨拶で、ニュージーランドでの撮影について福士は「テカポ湖という場所に行ったのですが、静かなのに手前に行くとすごく迫力があって、静けさと壮大さが両立する場所があるんだなっていうのを感じましたし、山々は綺麗で見渡す限り、大きい山があって、すごく素敵だなと思いました」と振り返り、福原は「緑が生い茂っていて羊がとにかく可愛くて、癒されましたし、天気によって本当に表情が全然違って、テカポ湖もそうなんですけれど、夕方ぐらいになるとピンクになって、早朝は真っ青な、エメラルドグリーンのようなすごい綺麗な場所だったので、ずっと癒されながら、美味しいご飯も沢山食べながら楽しんで撮影していました」と笑顔を見せた。

最後に福原は「この作品は、別れや喪失に背中を押してくれるような、そんな作品になっていると思います。それぞれが感じる思いってきっと全然違うと思っていて、観終わった後に皆さんがどう感じていただけるのか、私達もすごい気になるので、ぜひ沢山コメントをしていただけたら嬉しいです。この冬にぴったりな大切な人をもっと大切にしたくなる、優しくしたくなる、そんな作品になっていると思います。家族や恋人、大切な人とぜひ映画館に足を運んでいただけたら嬉しいです。本日は本当にありがとうございました」と呼びかけ、福士は「最後、エンドロールで楓が流れるんですが、初めて劇場で聴いた時に、楓という楽曲の可能性みたいなものをすごく感じて、この楽曲から生まれる何か新しいものもあるんじゃないかなと思ったりもしました。この映画『楓』を皆様に届けられることをすごく嬉しく思っています。ありがとうございました」とメッセージを送った。

