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【レポート】加藤清史郎『デスノート THE MUSICAL』製作発表

2025年10月9日(水)に行われた、『デスノート THE MUSICAL』製作発表に加藤清史郎が出席した。

世界中を魅了し続けている『デスノート THE MUSICAL』が2025年11月、初演から10周年という記念すべき年に上演決定。音楽は『ジキル&ハイド』『ボニー&クライド』などのブロードウェイ作品のみならず世界的に活躍し、世界各国で新作を熱望され続けているフランク・ワイルドホーン氏。演出はミュージカル『スリル・ミー』なども手掛け、数々の演劇賞を受賞してきた日本を代表する演出家・栗山民也。ロック調の中毒性のある音楽と人間の深層心理までをも極限まで具現化させる演出により、瞬く間に観る人の心を掴み、物語の結末へと導いていく。

主人公・夜神月を演じる加藤は楽曲『デスノート』をWキャストの渡邉蒼さんと歌い上げ、その後トークセッションに進み「夜神月役を演じさせていただきます加藤清史郎と申します。今、『デスノート THE MUSICAL』の製作発表に立っていること、そして先程、夜神月として歌わせていただけて、加藤清史郎の夜神月をこれから世界に向けて発信させていただけることをとても嬉しく、光栄に思っております。本日は短い時間ですがよろしくお願い致します」と挨拶。

出演が決まった際の率直な感想を「嬉しいよりも先に驚きや、実感がわかずにいて。僕が小学校の時に映画化や、ドラマ化もされた作品ですし、2015年の初演を日生劇場で観客として観ていたので、『デスノート THE MUSICAL』で夜神月を演じることを(頭で)整理するのにすごく時間がかかりました。その後、作品に携われることをすごく嬉しく思いましたし、栗山さんをはじめ、フランク・ワイルドホーンさん達が携わっている作品に参加させていただけることの喜びを感じ始め、ひしひしと体で受け止めながら稽古に通っております」と述べ、観客として観ていた10年前の自分に向けて「特に今は歌をメインに稽古をしているのですが、ワイルドホーンさんの楽曲は一観客として聴くと、すごく頭に残るキャッチーなメロディなのですが、歌ってみないと分からない難しさがあって。歌ってみて自分の声がカチッとハマる楽しさが初めて感じられるようになってきていて、課題が沢山ある中、あと1ヶ月半かという気持ちでいっぱいなのですが、『今のうちに歌っとけよ』って10年前に言いたいですね」と語った。

役を演じる上で意識していることを聞かれると「稽古が始まって間もないので、完全に掴みきれてはいないのですが、役と向き合う中で、改めて原作やアニメなどを観ていると、どんどん共感できない人物になってしまったんですね。家族を犠牲にしてキラとして活動を続けていくのですが、彼のその心は何から来ているのかをすごく考えさせられました。夜神月は愛をどういうふうに受け取ってきたのか、何に対してどういう愛を持っているのか。そして彼特有の負けず嫌いがフルコンボで絡み合ってキラになったんだなっていうのを感じているので、執着心みたいなところと、それがどこから来ているのかを意識することで、色々なシーンで(夜神月の本質が)垣間見えるのかな、なんて今は思っておりますが、1ヶ月半後はどうなるか分かりません」と答えた。