2025年9月15日(月・祝)に行われた、映画『ミーツ・ザ・ワールド』完成披露舞台挨拶に杉咲花が出席した。
芥川賞作家・金原ひとみ氏が歌舞伎町を舞台に描き、第35回柴田錬三郎賞を受賞した同名小説を、監督に松居大悟氏、主演に杉咲花を迎えて映画化した『ミーツ・ザ・ワールド』が10月24日(金)に全国公開する。
主演・三ツ橋由嘉里役を演じる杉咲は「こんにちは、三ツ橋由嘉里を演じさせていただきました杉咲花です。今日は来てくださってありがとうございます。ようやく映画をお届けできて、とても嬉しい気持ちと、ちょっと緊張もしていますが楽しい時間にできたらなと思います。今日はよろしくお願いします」と挨拶。
出演を決めた思いを「今って共感できることとか、誰かとの共通ポイントをフックに、人と人って繋がっていくことが重要視されているような空気感を感じるんですけれど、そこに逆説を唱えるように圧倒的な分かり合えなさを描きながら、それでも人と人って近くにいれるんじゃないかっていう祈りのようなものが描かれているところが、すごく素敵だなと思いました」と語り、歌舞伎町が原作、舞台になっているということで、実際の撮影も歌舞伎町で行われ「夜のシーンと明け方のシーンが多かったので、ナイターシフトという(夕方から始めて朝解散するスケジュール)いつもと逆転した生活を送っていて。実際に(南琴奈さん演じる)ライさんのお部屋を借りて、その向かいをスタンバイ部屋として借りていたので、毎日のようにみんなで過ごして、最終日とかはインスタントラーメンをキッチンで作って、スタッフさんやみんなで食べたりしたのも楽しかったなって思います」と振り返った。
続いて、由嘉里が擬人化焼肉漫画「ミート・イズマイン」を推していることにちなんで、自身が推していることを聞かれると「ガールズグループのHANAにすごく夢中です。(オーディション番組)『No No Girls』をずっと見ていて、すごく応援していて、ファンクラブにも入りました。努力を惜しまずに内側から発光していく姿が素晴らしいですし、ライブでの皆さんが一言一言おっしゃることとかも『一番大事なのは頑張る事じゃなく、自分を大事にする事だと思います』と言っていて、人一倍努力する事がどれだけ大事かということをオーディションを通して痛感してきた7人の女の子が、ファンの前に立って言えることが素晴らしいと思って。めちゃめちゃ応援しています」と明かし、最後はキャストを代表して「今日は来てくださってありがとうございました。実は今日、同級生が4人も初めて舞台挨拶に来てくれていて、すごい嬉しいなと思っていたんですけれど、そのうちの1人が中学に入学したての頃に、離れた所からずっとこちらを見ていて、なんだろうと思っていたら、授業が終わった後に友達になりたいですっていう手紙を渡しに来てくれて。すごいびっくりして、ちょっと怖いなとも思ったんですけれど、その時関わろうとしてくれたから、14年間経った今も、友達でいられているんだなと思ったりしていて。人との出会いってこういう感じだったかもみたいなことをちょっと思い出したりしていました。由嘉里にとってライやアサヒのように初めて会った人に対してちょっとドキドキしたりすることってあると思うんですよね。世界には多様な人達がいて、色々な特徴を持った人達がいると思うんですけれど、その出会いの時に、ちょっと怖いなとか、ドキドキするって思うのは、ただその人のことを知らないだけっていうか、自分が無知だからっていうそれだけで、本当は全然怖いことじゃないんだよなって考えたりしていて。分かり合えないこととかって、人と人同士だと沢山あると思うんですけど、それでも相手のことを知ろうとしてみたら、その人の可愛らしいところとか、嫌いになれないところが見つかっていくのかもっていうことをすごく考えさせてくれるような、エールを送ってくれるような映画になっていたらいいなと思います。もし映画を気に入ってもらえたら、ぜひ友達に広めてもらえると嬉しいです。今日は来てくださって本当にありがとうございました」とメッセージを送った。