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【レポート】菅野美穂 映画『近畿地方のある場所について』初日舞台挨拶

2025年8月8日(金)に行われた映画『近畿地方のある場所について』初日舞台挨拶に菅野美穂が出席した。

普通に見えて普通じゃない、どこか異質で不思議な違和感…発行部数70万部を突破し、いま日本全国で話題沸騰中の小説「近畿地方のある場所について」がついに実写映画化し8月8日(金)に全国公開した。

主演・瀬野千紘役を演じた菅野は「皆さんこんにちは。瀬野千紘を演じさせていただきました菅野美穂です。観るのにパワーがいる映画なので、ちょっとぐったりされているかなと思ったんですけれども、こうして皆さんと顔を合わせて、この時間を共有できることを嬉しく思います。今日は限られた時間ではありますが、どうぞ楽しんでいってください」と話し、公開を迎えて「私はホラー映画がすごく好きで、演じる上でも他のジャンルではない表現ができるなと思って楽しみにしていたんです。久しぶりのホラー作品で、赤楚さんと白石監督とご一緒できたことが本当に幸運でした。こうして初日を迎えられてよかったなと思っています」とコメント。

撮影を振り返って「撮影する場所が、真っ暗で物騒としていたのですが、本当に素晴らしい、美術スタッフの皆さんのお力で、褒め言葉としておどろおどろしい人の念を感じるような撮影ができました。前半の静かなトーンから、ちょうど脚本で言うと50ページぐらいから動きが出て、脚本の100ページが監督の頭の中で全て計算されていて、演出のお話を聞いていても、もう計算が終わっているんだなっていうのを感じるような現場でした」と語り、役柄を演じて「躊躇はカメラに映ると思うので振り切るというか、フルスイングで、『大谷翔平!』という感じでやりました。やはりこういった演技でないと瞬発力は養われない部分でもあるので、私としては勉強になる場だったと思います」と明かした。

同じく主演・小沢悠生役を演じる赤楚さんについて「(大事なシーンの次の日に)いかがでしたか?と聞くとスタッフさんが『今までにない赤楚さんの表情が撮れました』と言っていて。私も、こういう赤楚さんは今まで見たことがないなと思って、それだけでもこの映画の価値があるんじゃないかと思いましたし、(赤楚さんと白石監督が)穏やかなお2人なんですけれど、信頼関係で新しいものを探っていく感じが素晴らしいなと思いました」と絶賛し、最後に「皆様、今日はご覧くださってどうもありがとうございました。本当に怖い作品に仕上がって、自分の現実と違うということを認識して、背筋を涼しくして、暑い夏を乗り切っていただける作品になったかなと思います。余談なんですけれども、この『近畿地方のある場所について』のホームページ、丑三つ時にご覧いただくと何かがあります。もしご興味がありましたら、アクセスしてみてください。今日はどうもありがとうございました」と呼びかけた。