2023年9月9日(土)に行われた、COCOON PRODUCTION 2023『ガラパコスパコス〜進化してんのかしてないのか〜』初日前会見に竜星涼が出席した。
2023年9月10日(日)〜24日(日)世田谷パブリックシアターにて、COCOON PRODUCTION2023『ガラパコスパコス〜進化してんのかしてないのか〜』を上演する。作・演出を務めるのは、劇団はえぎわの主宰であり、脚本家、演出家、俳優として活躍するノゾエ征爾。本作は、世田谷区内の高齢者施設を十数箇所廻って生み出されたノゾエ征爾の代表作で「老い」と「進化」という一見正反対のふたつのベクトルを重ね、その先に描かれる滑稽で愛おしい人たちの物語。そんなノゾエ征爾の傑作を2023年版としてブラッシュアップして上演する。
主演の派遣会社でピエロとして働く青年・太郎役を務める竜星は「世田谷パブリックシアターというこの素晴らしい劇場の真ん中に立たせていただき、明日、初日を迎えることを本当に嬉しく思っております。太郎として皆さんにどのように影響を与えて、新しい自分を見つけることができるのか、この作品を通して少しでも自分自身が進化していけたらなと思っていますので、ぜひ色々な方に観ていただき楽しんでもらえたら嬉しいです」と意気込みを語った。
本作は小道具を使わず、黒板を使用してストーリーが進むという印象的な演出になっているそうで「舞台上でチョークで書くというのは、本当に新しくてほとんどの方が、あまり見たことがない演出スタイルだと思います。最初はこのぐらいの大きさでいいのかなとか、見えるのかなと戸惑いもありつつ、この劇場に入ってやってみると、もう少し大きく濃く書かないといけないなという部分が見えてきたり色々な発見がありました。書いたものを消すのか、はたまた汚すのかをお芝居の中で表現できることが、魅力の1つなのかなと感じています。全く何もない、まっさらな状態からどんどん色々なものが描かれていった舞台上にいるのも素敵だなと思います」と話す竜星は、タイトルにちなんで“進化したいこと”を聞かれると「この役柄自体が、僕にとっては進化したいことです。稽古場から、ずっと悩みながら、もしかしたら今も悩み続けているのかもしれないのですが、この公演が終わった時に、少しでも役者としても人間としても、進化したねと周りに言ってもらえたら、本当に太郎をやってよかったなと感じるのではと思っているので、今は必死に毎日悩んでおります」と明かした。
最後はキャストを代表して「チョークを使いながら、最初は綺麗な格好から、最後はみんなが汗とチョークまみれになった姿はきっと愛おしく、素敵に見えるのではと思っています。何を感じて受け止めていただけるかは人それぞれ違うと思いますが、その中で僕たちは、役と一緒に1分1秒進化していくので、まずは東京公演、千秋楽まで一度と言わずに進化の様子を見届けていただけたらと思います。もしかしたら、進化していない日、退化している日があるかも、いや、ないでしょう(笑)毎日進化し続けていると思います」とメッセージを送った。