2023年5月7日(日)に行われた、『エリザベス・アーデンvs.ヘレナ・ルビンスタイン-WAR PAINT-』ゲネプロ取材会に明日海りおが出席した。
20世紀前半の化粧業界に革命を起こしたエリザベス・アーデンとヘレナ・ルビンスタイン。各々独自の発想と行動力で、自らの化粧品ブランドを世界的地位へと押し上げた二人。そんな二人の長年に渡るライバル関係と秘められた苦悩を描いたのが、本作『エリザベス・アーデンvs.ヘレナ・ルビンスタイン -WAR PAINT-』。
2017年にブロードウェイで幕を開け、華やかで美しい世界観が圧倒的な支持を集めたミュージカル”WAR PAINT”が、日本初演版『エリザベス・アーデンvs.ヘレナ・ルビンスタイン -WAR PAINT-』として5月7日(日)より日生劇場他、大阪、名古屋、京都で上演する。
主演のエリザベス・アーデン役を務める明日海は「エリザベス・アーデン役をさせていただきます明日海りおです。この後、初めて舞台上で通しをするということで段取りを確認していて、なかなか地に足がつかないという感じですが、初日を全員元気で迎えられたことが嬉しいです」と開幕を迎えるにあたっての心境を語り、衣裳を身にまとって「どの衣裳も本当に豪華で、お帽子などもとてもおしゃれですごく贅沢をさせていただいている気分です。お化粧を扱う役柄なので、この衣裳が役を助けてくれるような感じがします」とコメント。
同じく主演を務めるヘレナ・ルビンスタイン役の戸田恵子さんとの初共演について「いつも謙虚でメールをいただくと『ついていけるよう頑張ります』とおっしゃっていただくのですが、カンパニーと作品を引っ張るパワーを一番発信してくださるのが恵子さんなんです。普段はおしとやかでいらっしゃるのに、舞台上ではすごくパワフルなので私は一生懸命ついていかなくちゃと思っています。あとは優しさとか一つ一つの言葉に深みを感じていて本当に勉強させていただいております」と印象を明かした。
本作は実在の人物を題材にしており、役作りについて聞かれると「セリフの分量が多いので台本を基本にしながら、少しずつ調べてエリザベスさんを知っていった感じです。エリザベスさんの実際の写真を見せていただいたのですが、尊敬と愛情をいただけるような感じがしました」と話し、役柄の難しさを「日本初演ということで(翻訳・訳詞・演出を手掛ける)G2さんや音楽監督の方が練りに練って訳して作ってくださっているのですが、英語に合わせて曲が作られているので、そこに日本語をはめていくのが大変で曲数も多いので、初演はやることがこんなに沢山あるんだと感じました。その分やりがいというか、制作サイドと演者の愛も詰まっている作品になっています。歌が難しくて、お芝居の分量もあるので役者として幸せだなとしみじみしながらも、とてもひーひーしていました(笑)」と振り返った。
続いて、美をテーマにした本作にちなみ“美に対してこだわっていること”について「爪がかさかさしていないとか本当にちょっとしたことを心がけて清潔にしているなと感じていただけるようにする事と『心の持ちようが気持ちいい人』が周りに沢山いるのですが、人や物に対してほがらかでいられる人が美しいなと思うので、それを目指して頑張っています」と答え、最後は「華やかで、人生の酸いも甘いも辛いも色々なものがぎゅっと詰まったミュージカルになっていると思います。戸田さんがヘレナを演じているので(舞台が)ぐぐっと引き締まった本当に素敵なミュージカルが日本に登場するので、ぜひ楽しみにしていただけたら嬉しいです」と笑顔でメッセージを送った。