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【レポート】大友花恋 映画『散歩時間~その日を待ちながら~』公開記念舞台挨拶

2022年12月10日(土)に行われた、映画『散歩時間~その日を待ちながら~』公開記念舞台挨拶に大友花恋が出席した。
 
「何かあったら」と、漠然とした不安が蔓延していた2020年の「しし座流星群」が降る一夜を舞台に、新型コロナウィルスの感染拡大でやりたかったことが叶わない現実に直面し、社会の速度が緩やかになった日々を送る世代も職業も異なる登場人物たちによるオリジナル群像劇、『散歩時間~その日を待ちながら~』。
本作の登場人物は皆、自分自身や家族と対峙する静かな時間を過ごしながら「これまで」と「これから」を考える、そんな散歩するようなゆっくりとした時間を過ごし「未来のことはわかんないからさ、とりあえず良いことが起こることにしとこう。」と優しく訴えかけるこの映画は、誰もが自分に重ねる部分を見出すことのできる共感と、明るい未来へと向かう希望に満ちた物語となっている。

恵紙ゆかり役を務めた大友は「皆さんとお会いしてお話しできる機会を楽しみにしていました。今日はよろしくお願い致します」と挨拶。

役柄の印象を「思っていることが溜まっているのに言えないという感覚は、私も受け身になってしまうことが多いのですごく分かるなと思いながら台本を読みました。そんなゆかりが、自分の思いを(婚約相手の)亮介に対して、ちゃんと伝えられた時に良かったと自分の事のように感じました」と話し、亮介のようなタイプについて「最初、台本で読んだ時の亮介はもう少しきついというか、冷たい感じがしたのですが、現場で(亮介を演じる)前原滉さんがニコニコしながら「ネクタイどこにあるのだっけ?」と言った時、この人だったらゆかりも好きになるなと感じ、魅力的な人だなと思いました」とコメント。


また、オーディションを振り返って「オーディションの前に台本を全部読ませていただけて、そのような機会はあまりないので感想によって合否が変わるのではと思い、すごく読み込みました。(オーディションのためだけでなく)コロナ禍の中でこういう思いを持っている人はいるだろうなとか、でもコロナをこのように捉えることもできるんだなとポジディブに台本を読み、この作品に参加させていただきたいという思いでオーディションに行ったのですが、監督が何でも話してくださいとおっしゃってくださったからか、思っているよりもネガティブに、自分の本心を話してしまったすごく不思議なオーディションでした」と明かした。

前原さんとは大友が高校生の頃から共演し、今回で3度目ということで「前原さんが亮介役とうかがった時にすごく安心すると思いましたし、本読みで久しぶりにお会いした時に前原さんから『今回は夫婦だね』と言われた時に、夫婦なんだなと改めて思いました。撮影が短期集中で行われ体力や寒さとの戦いもあったのですが、皆さんとずっとお話しして現場を盛り上げてくださりました」と語り、最後は「群像劇なので沢山のコロナに対する悩みや、日常の悩みを抱える人が登場する作品だったと思います。役柄の悩みに寄り添って自分自身の悩みも少し前向きに、観終わった後ハッピーになっていただけたらと思いながら撮影をしていました。(観終わった後の)温かい気持ちを沢山の人におすそ分けしていただけたらと思います。今日はありがとうございました」とメッセージを送った。