2022年2月6日(日)に行われた、
舞台『シラノ・ド・ベルジュラック』の公開ゲネプロ&取材会に古川雄大が出席した。
『シラノ・ド・ベルジュラック』は、17 世紀フランスに実在した詩人にして剣豪、
シラノの永遠の愛の物語で、世界で繰り返し上演されてきたエドモン・ロスタン作の戯曲。
今回、物語の鍵となる “詩”を“ラップ”で表現し、世界中で絶賛されたマーティン・クリンプ脚色版が日本で初上演。世界中で名優たちが演じてきた主人公・シラノ役を務め、
10 年ぶりのストレートプレイ主演となる古川雄大が公開ゲネプロと取材会に出席した。
公開ゲネプロの後に登壇した古川は、
「本日は大変な状況の中お集まりいただき本当にありがとうございます。いよいよ『シラノ・ド・ベルジュラック』が日本初公演となります。演出の谷賢一さんのもとで、ここでしか見ることができない作品が出来上がったと思っております。たくさんの方に見ていただきたいなという気持ちです」と挨拶。
稽古の様子について聞かれると、
「谷さんの作り出す空気には、やわらかさやあたたかさ、時に鋭さがある。その空気のおかげで、大変ではありましたが、前を向いて稽古することができました。あと、谷さんのプランを聞くのが常に楽しみでしたね。どんどん新しい法則を探している方なので、それにしっかりついて行きたいなという思いで稽古をさせていただきました」と回想。
谷氏も、「豊かな言葉ってどう生まれるんだろうと考えた時、不安や緊張感や追い詰められた時ではなく、落ち着いて考えたり安心してトライできる時だと思っていて。体と心がほぐれるようにしたいと思っていました」と応じた。
現代版シラノの見所である、ラップや印象的なフレーズなどの演出については、
「普段ミュージカルをやらせていただいているのでセリフに音符がのることに
違和感はないのですが、次第にメロディが生まれるというのがとても多くて、
どういうふうになるんだろうと思っていたのですが、谷さんと音楽のかみむら周平さんのアイディアがあり、ベストな音の入れ方、表現の仕方だなと思いました」と語った。
今回、10年ぶりのストレートプレイ主演に挑むことについて問われると、
「シラノを演じるのは大変なことですし、誰もがやりたい役だと思います。そんな中で自分が選んでいただいてプレッシャーはあるんですけど、日々楽しくやらせていただいているのが嬉しいですね」と笑顔で語った古川。
最後に、
「今北京五輪では熱い戦いが繰り広げられていますが、シラノの溢れる魅力を皆様に伝えるべく、ここ池袋の東京芸術劇場では明日から言葉の熱い戦いを繰り広げたいと思います。ぜひ劇場に足を運んでいただけたらと思います。よろしくお願いいたします」と熱いメッセージを送った。