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【レポート】菅野美穂 映画『明日の食卓』完成報告会

2021年5月5日(水・祝)に行われた、
映画『明日の食卓』完成報告会
に菅野美穂が出席した。

第42回講談社児童文学新人賞を受賞した『十二歳』で作家デビューし、
数々の受賞歴のある椰月美智子氏の同名小説を原作とする本作で、
菅野はフリーライターで二人の息子を育てる留美子役で主演を務めた。

10年ぶりの映画主演となる本作出演のきっかけを聞かれた菅野は
「10年ぶりと言っていただくと、
もうそんなにたってしまったのかという感じがするのですが
その間に私にも子どもが生まれました。
今回この作品も母親の役ということで原作も読ませていただき、
世の中のお母さんがみんな自分を重ねてしまうような役だと思いましたし
瀬々(敬久)監督とご一緒できるということも
すごくワクワクすることだと思いました。
コロナ禍での自粛期間中は私自身も子どもとじっくり向き合う時間があり、
運命的なタイミングでの作品との出会いだと思いながら演じさせていただきました」
と語った。

本作での高畑充希さん、尾野真千子さんとの共演について質問された菅野は
「高畑さん、尾野さんとは撮影ではご一緒していなかったので
試写でお二人のお母さんの演技を拝見して
本当に素晴らしくて惹きこまれました。
パワーのある作品で、自分がえぐられるような力強さがありながら
観終わった後に癒される、
明日をみようと前を向く力をくれる映画だと思います。
コロナ禍でフェイスシールドをしての撮影で
本当に大変だったと思いますので、
お二人にお会いしたらおつかれさまでしたとお伝えしたいと思っていました。
今日この場でお会いできてすごくうれしいです」と答えた。

本作に出演して改めて気づいたことを質問された菅野は
「以前はお子さんと一緒に歩いていらっしゃる親子の姿を見かけると
すごくほほえましいなと思っていたのですが、
それは一日の中の限られた時間を切り取ったものだと
改めて感じるようになりました。
私は今、子どもが2人おりますが、
子どもたちがいたからこその出会いもすごくあります。
命を、子どもを育むということは本当に大変なことだけれども
それができて当たり前とされてしまい、
誰にも褒められないことは、つらいことだということも
この作品を通して改めて思いました」と答えた。

最後に菅野は「コロナ禍の状況の中で、
まず撮影ができるのかという不安がありましたし、
そして、今日は無観客での完成報告会ということで
私はこういったことは初めてです。
この年で初めての経験をすることは少ないので、
すごく新鮮な気持ちでいるのと同時に、
できることなら映画館での公開日を迎えて
お母さんが旦那さんを誘って映画館に行く
きっかけをつくってもらえたらと思います。
今このような状況の中で、物語のもつ人を励ます力を改めて感じています。
こういう形で完成報告ができたのも奇跡のようなことですし、
この後、状況がどうなるかまだわかりませんが、
映画館で公開されたらぜひ旦那さんを誘っていただけたらと思います。
本日はありがとうございました」とメッセージを送った。