2020年11月28日(土)に行われた、
映画『完全なる飼育 étude』公開記念舞台挨拶に
市川知宏が出席した。
劇映画として数々の衝撃作を送りだしてきた
『完全なる飼育』シリーズの9作⽬となる最新作『完全なる飼育 étude』で
⽉船さららさんとともにW主演を務めた市川は
「今日はお忙しい中、お越しくださり本当にありがとうございます。
今日は映画のお話をたっぷりしていきたいと思います。
よろしくお願いします」と挨拶した。
本作のオファーを受けた時の思いを質問されると、
「歴史ある『完全なる飼育』シリーズの作品に携われるということ、
さらに前の作品でご一緒していて自分自身の人柄などを知っていただいている
加藤(卓哉)監督から声をかけていただけたということが、本当にうれしかったです。
同時に、主演ということで責任も感じて
自分の中で挑戦しようという気持ちになりました」と答えた。
⽉船さんが演じる孤高の女性演出家・小泉彩乃から
過酷な演技指導を受ける若⼿俳優・篠⽥蒼役を演じた市川は
濃密な芝居が行われた撮影現場について、
「月船さんが演じる彩乃さんもこわかったですが、
月船さんは撮影の裏側でも緊張感のある雰囲気を出してくださっていたので、
あまりお話しなどもせず、絶妙な距離感を保っていました。
僕自身も役者をやらせていただいていますが、
今回は役者を目指している青年を演じるということで、
まるで自分自身に言われているような、
ハッとするような響くセリフもありました」と振り返った。
さらに「撮影中は月船さんとはほとんどお話しをせず、
芝居中は憎しみなどを表現していましたが、
撮影がすべて終わった時に月船さんが
“こわかったでしょ”と笑顔でハグをしてくださいました。
月船さんが本当に優しい方だったからこそ、
僕自身が蒼を演じきることができたと思っています」と語った。
台湾での撮影について質問された市川は
「今回の撮影のセットで象徴的な竹が
現地で仕入れたものであったり、
設定は日本ですが、日本ではないような異質な空気感は
台湾でしか撮れなかったものだと感じています。
オープニングの海も日本にはない雰囲気が出ていて
そこが作品にプラスの要素になっていると思います。
次はプライベートで台湾に行きたいです」と語った。
最後に市川は「キャストとスタッフのみなさんの力が結集して
できた今回の作品を多くの方に観ていただきたいです。
そして、愛にはいろんな形があるんだなということや
人を許すことの大変さと大切さが伝わる作品だと思います。
僕がこの作品にチャレンジしたように、
みなさんにこの作品を観るチャレンジをしていただき
たくさんの方に観てもらいたいです。
今日はありがとうございました」とメッセージを送った。